概要
開催場所・日時
2018年6月15日(金) 12:00-17:00
上野 精養軒 東京都台東区上野公園4番58号 03-3821-2181
【テーマ】『畜産現場における感染症コントロール~乳房炎対策の最前線』
講演:牛乳房炎の診断と治療の考え方
講師:麻布大学獣医学部獣医学科 衛生学第一研究室 准教授 河合 一洋
講演:当クリニックで行っている乳房炎に対する細菌学的・栄養学的アプローチ
講師:新潟県TAROファームケアクリニック 代表取締役 佐藤 太郎
講演:プロセスアプローチに基づいたあたらしい乳房炎制御
講師:静岡県畜産技術研究所 酪農科長 赤松 裕久
ゼノアック情報コーナー:「製品紹介~メタカム2%注射液~」
講師:日本全薬工業株式会社 営業本部 学術部 PAテクニカルサービスチーム 岩松 香里
ダイジェスト
2018年6月15日、上野精養軒にて、第39回関東しゃくなげ会研修会が産業動物臨床獣医師を中心に約230名のご出席のもと盛大に開催されました。メインテーマを『畜産現場における感染症コントロール ~乳房炎対策の最前線~』とし、3名の先生方にご講演いただきました。
はじめに、「牛乳房炎の診断と治療の考え方」と題し、麻布大学 河合一洋先生からお話をいただきました。国内での乳房炎の診断・治療の実態や原因菌別の薬剤耐性傾向の調査結果などが紹介されました。河合先生は現在、農林水産省の事業として「牛乳房炎抗菌剤治療ガイドブック」を作成されており、その内容についても触れられました。
次に、「当クリニックで行っている乳房炎に対する細菌学的・栄養学的アプローチ」と題し、株式会社 TAROファームケアクリニック 佐藤太郎先生からお話をいただきました。オンファームカルチャーを活用した農場への乳房炎治療の指導方法や、培養結果から見えた乳房炎発生状況などが紹介されました。さらに栄養学的アプローチも加えて総合的に乳房炎を管理している実例も紹介されました。
最後に、「プロセスアプローチに基づいたあたらしい乳房炎制御」と題し、静岡県畜産技術研究所 赤松裕久先生からお話をいただきました。乳房炎発生・乳質低下を起こす多岐の要因を5つに整理して分析する手法をご紹介いただきました。赤松先生が執筆された書籍『プロセスアプローチに基づいたあたらしい乳房炎制御法』も参考として紹介されました。
関東しゃくなげ会の佐々木伸雄会長、総合司会をおつとめいただいた元千葉県農業共済組合連合会 近藤寧子先生をはじめ、しゃくなげ会役員の先生方に感謝申し上げます。